警備保障新聞 平成14年7月25日 2002FIFA™ WORLD CUP 

2002FIFA™ WORLD CUP

W杯陰で支えた警備陣自信深めた国際イベントこの経験を次につなげる

サッカーの国際的な祭典「ワールドカップ」(W杯)が六月三十日に横浜市の横浜国際競技場での決勝戦を最後に無事幕を閉じた。大会直前までフーリガンや国際テロによる騒乱が心配されたが、大きな混乱もなく成功裡に終わった陰には、警察官・民間警備員のわが警備隊の努力があったことは高く評価される。

特に、今大会を通じての警備員の役割は大きかった。大会会場の警備とともに、競技場周辺の警備、さらにはキャンプ場、駅・ホテルなど期間中の警備員の数はこれまでのどの国際的イベントに比べても、参加した企業数、警備員数とも最大規模に達した。

大会直前まで、フーリガンの暴動などによる騒乱が関係方面から指摘されたが、それらの心配もすべて杞憂に終わらせた警備陣に対し、国内外の評価の声が低いことは、業界としてのアピールの足りなさが指摘されている。警備業務は「何もなくて当たり前。縁の下の力持ち」という考え方は、そろそろ払拭しても良い時代になってきている。

それはともかく、今大会の警備を請負った各社は「大変良い経験になったし、自信にもなった」という。各社とも警察との連携、警備員の確保、輸送や訓練などすべてこれまで経験したことのない壮大な国際的なイベント警備を無事に乗り切った自信は大きい。

今大会での会場警備や周辺警備は同業他社とのジョイント・ベンチャー方式を採用。中には他府県からの応援部隊を動員するなど、警備員の移動に苦労した。そんな警備陣の奮闘ぶりを写真で紹介する。

日本セキュリティサービス

日本セキュリティサービス(東京、倭文浩樹社長)は六月九日、十二日、十八日に宮城スタジアムで行われたJAWOC手配による自主警備に三日間で延べ四百五十人の警備員を動員した。

同社が担当したのは九日、十二日、十八日の三日間。各試合日に百五十人の警備員動員となり、試合日前日に大型バスをチャーターして東京から警備員を移送した。

各試合ともメキシコ/エクアドル戦など外国勢同士の対戦になったが、会場はほぼ満員に近い状態。四百五十人のうち約二割が女性警備員。ソフト路線と女性来場者のチェックにあたった。

警備は「当たり前のことを当たり前にやろう」という方針を下に業務にあたったが、各来場者とも業務には協力的で、大きな混乱もなく無事を完遂した。

同社では「今回の警備は大きな自信になった。この経験を活かして大きなイベントの受注活動にも力を入れていきたい」と語っている。

 

新任警備員教育DVD

警新任警備員教育DVD

新人を効率よくプロフェッショナルな警備員に育成するためのDVD。警備会社向け。割引キャンペーン実施中!

ご相談・お見積り

ご相談・お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。

0120-277-179

メールでのお問い合わせはこちら